COOK MAGAZINE

「ナガ~イお付き合い」永井海苔の工場見学と法多山の護摩祈祷

2022.01.15
COOK MAGAZINE
REPORT:
永井海苔株式会社,法多山 尊永寺

もうすぐ節分ですね!

節分と言えば恵方巻。

私が子どものころは豆まきがメインで、恵方巻はそれほどメジャーな存在ではありませんでした。それが、今では節分になくてはならない存在になっています。

クックマートでは、毎年、定番ネタから変わり種まで、多種多様・色とりどりの恵方巻が好評をいただいています。

定番の太巻
目にも楽しい食べて美味しい、なんとも贅沢な品揃え!

そんなクックマートの恵方巻には知られざる「こだわり」があるのです!それは……

1.「ナガ〜イお付きあい」のキャッチコピーで地元では知らない人のいない、永井海苔の美味しい海苔を使っていること!

2.全て静岡県袋井市の「法多山・尊永寺」で御祈祷していただいた、ありがた〜い「御祈祷海苔」を使用していること!

今回は、クックマートの恵方巻に欠かせない永井海苔の海苔工場と法多山でのご祈祷の様子をレポートいたします。

昭和22年創業、食卓のお共として愛される海苔メーカー

永井海苔株式会社は、「ナガ〜イお付きあい」のキャッチコピーで地元豊橋市では知らない人のいない老舗の海苔メーカーです。

昭和22年創業以来、焼きのりや味のり、韓国のりをはじめ椎茸やお中元・お歳暮などの贈答用用品、業務用用品など、さまざまな商品を製造・販売し、国内外で食卓のお供として多くの人に愛されてきました。

安心・安全にこだわった商品づくり

海苔の製造工場に入るとまず飛び込んできたのは磯の香り。ああ、海にいるみたい……

こちらは機械と作業員の目視で異物の混入や不良品がないかチェックしているところ。

1枚1枚、作業員による目視。

工場内ではあちこちでこの作業が行われています。

食品を扱う企業にとって、お客様の口に入る商品はどんな些細なミスも許されません。

永井海苔の本社工場では、金属探知機や重量検査など機械に加え、人の目と手も使って、繰り返し徹底的に品質管理がされていました。

目利きの達人が選定した国内各地の海苔

永井海苔が取り扱うのは目利きの達人が選定した国内産のりが中心。

工場では入荷した乾のりを焼きのりや味付けのりをはじめ、贈答用や業務用などさまざまな商品に加工し、飲食店や学校給食、スーパーマーケットなどを通して私たちの食卓においしい海苔が並びます。

しかし、海苔は産地や収穫時期によって、味・香り・食感が異なるもの。

これを永井海苔「目利きの買い付けチーム」が商品や用途に応じて適した産地や等級を選んでいるから、いつも安定した品質の海苔を食べられるんですね。

ちなみに、2021年9月1日付けで永井海苔の新社長に就任された久田社長は、海苔を一口食べただけで、産地名・摘み取り時期・入札価格を当てられる、海苔の目利き達人なのだそうです!!

工場に入荷した乾のりは、こちらの遠赤外線を使用した釜で焼き上げます。

次に訪れたのはなんとも香ばしい香りに、この場所でごはん3杯はいけちゃいそうな味付海苔のレーン。

こだわりの杉桶仕込みの三河たまり醤油をベースにした味タレは、厳選された昆布・エビ・カツオ・などの天然エキスを使用しているのだとか。じっくり煮込んだ特製の味タレは「コクのあるまろやかな味」と人気の商品です。

左:乾のり、右:焼きのり

 

「はい、どうぞ食べてみてください」と手渡されたのは乾のりと焼きのりの2種類。

おお、比べてみると色がかなり違う!

左:株式会社デライト 代表取締役社長 白井健太郎 右:株式会社デライト シニアマネージャー食品統括チーム 阿部弘毅

まずは乾のりを食べてみたところ、磯の香りが口いっぱいに広がります。次に出来立ての焼きのりを食べてみると「パリッと香ばしいにおいが鼻に抜けるぞ!!」

阿部さん
「昔は乾のりがどこでも売っていて、家では火で炙ってから食べたんですよ。最近、スーパーでは少なくなってきたけど僕は乾のりも懐かしくて好きな味だなあ」

なんて、思い出話が出てきました。

本社工場見学のフィナーレは、本社倉庫です。

まるで劇場ホールのように静まり返った広い庫内には、出荷を待つ海苔、海苔、海苔!

ここでは賞味期限別の徹底した在庫管理が行われ、一般商品やギフトなど多数の商品が大切に全国の流通ルートへと運ばれていきます。

いざゆかん、厄除観音 法多山 尊永寺

工場見学の後、クックマちゃんも合流してやってきたのは静岡県袋井市にある法多山 尊永寺。御本尊の観音様は厄除け開運の観音様として、地元のみならず県内外からたくさんの参拝客でにぎわいます。

今回の御祈祷は12月上旬、紅葉がちょうど見頃で見事な色合いでした。

永井海苔とデライトの社員が協力しながら本殿に全ての海苔を運びます。

その数、なんと合計8万6500枚分!

クックマートの節分に並ぶ恵方巻の海苔のすべてが、ここにある……!!

※「御本尊が入り込まないように」と撮影許可をいただきました。

法多山で修される御祈祷は「護摩」といい、真言宗の開祖・弘法大師がお伝えになられた真言密教の秘法です。仏様の智慧の象徴である火を以って煩悩や厄災を焼き浄める修法です。暗がりの中、火が焚かれ、厳かな雰囲気の中、お導師様と一緒に平安時代より伝わる御祈祷が始まりました。願い事の成就を祈願して、正観音菩薩(厄除観音)さまを前に皆で静かに手を合わせます。

クックマートの恵方巻を召し上がるお客様とご家族に、福が訪れますように……

御祈祷を終えて、新しいお札をいただきました。

クックマちゃんはクマの子なので本殿に入れず、外でおとなしく待っていましたよ。

法多山本堂を前に永井海苔とデライトの社員で記念撮影をパシャリ。これにて本日の工場見学と法多山御祈祷はおしまい。今後も永井海苔×クックマートに乞うご期待ください!

仕事を終えて、クックマちゃんも法多山名物「厄除団子」をいただき一息。この厄除団子、食べ出したら止まらないんですよね。階段を上り下りして疲れた体にあんこの甘みが染み渡ります。

クックマちゃん、そういえば今年の恵方ってどちらですか?

クックマ「2022年の節分は2月3日(木)、方角は北北西(北)だよ。みんなで御祈祷したありがた〜い永井海苔の恵方巻、ぜひ食べてね」

永井海苔公式
http://www.nagainori.co.jp/enjoy03.html

text/Photo:Shiho Ozawa

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